活性酸素とフィトンチッド
フィトンチッドには高い抗酸化能力（活性酸素除去能力）が認められています。
下の図はフィトンチッド溶液を用い、抗酸化能力を実証した大学の研究データです。
表2のデータでは、当社の4種類のフィトンチッド溶液は全て、高い抗酸化作用で一般に知られるビタミンE（αトコフェロール）を上回る抗酸化能力が認められ、体内のSOD（Super Oxide Dismutase）の活性効果を高めることもわかっています。
フィトンチッドは新たなスカベンジャーとして注目されています。
妙録
最近の高度情報化社会では、多くの人がストレスを受け心身とも疲労をきたし、生活習慣病を発症している人が多く見受けられる。都市生活の中での一般的な医学的治療とともに自然の森を活用した森林療法がある。
森林には植物から発せられる香り成分、すなわちフィトンチッド（植物を意味するPhytoと、殺すとを意味するCideから成り立っている）といわれる化学物質が放出されている。
このフィトンチッドには、抗菌・防虫効果、消臭・脱臭効果、リフレッシュ効果があると考えられている。また、過剰な酸化ストレスが生じると生体防御機講では対応ができなくなるので、抗酸化物質の役割が必要となっている。
そこで今回、植物の二次代謝産物の有効利用を目的として、抗酸化的防御機構に注目した。すなわち、多種類の植物エキスから調製した4種類のフィトンチッドエキスの抗酸化能を検討した。その結果、
多くの植物エキスから成り立っているフィトンチッド液には顕著な抗酸化能が存在していることを明らかにした。
引用文献（AROMA RESEARCH NO.25 (第7巻 第1号) 2006 掲載）
