株式会社 シーメイダ

ツヤのある肌に!話題の「美肌菌」の育て方を専門家が解説

いい意味でも悪い意味でも、わたしたち人間と切っても切れない関係にあるのが「菌」。近年では「菌活」という言葉も話題を呼び、あらためて「菌」がフォーカスされ始めている。

さらに最近、美容業界で話題になっているのが「美肌菌」というワード。肌の常在菌のバランスが傾くことによって、肌のコンディションが大きく変わることがわかっている。そこで今回は、肌育成スペシャリストの川上愛子さんに、肌の常在菌と肌の関係性、ツヤ肌の育て方について伺った。

監修:肌育成スペシャリスト 川上愛子さん

肌育成スペシャリスト。コスメ薬事法管理者。美容関連の仕事につくプロが、爪や肌、化粧品&化学成分、医薬品医療機器等法など科学的根拠に基づいたカリキュラムを学ぶANSEM(社)日本爪肌美容検定協会代表理事。現役の専門技術者や有資格者が科学的根拠を元に健康を基本とした美容を発信する団体 「Beauty Pro46」の代表を務める。自分の生み出す分泌物で光り輝く肌を作り出す「洗いすぎない美容」の第一人者。2万人以上をスキンケアカウンセリング。日本中の女性の肌をワンランクUPさせる。生活スタイルに合わせた無理のないコスメ選びも人気。

「人間の体内外には常在菌が100兆個以上存在し、顔の皮膚だけでも約10億個以上いるといわれています。私たちは常に、菌とともに暮らしているのです。菌のなかでも、人間にとってさまざまな働きをする菌が存在します。それをざっくり、下記のように呼んでいます」

◆善玉菌(美肌菌)

人間にとって良い働きをしてくれる菌。おもに表皮ブドウ球菌のことを指す。皮脂や汗を分解し、保湿成分であるグリセリンを作り、脂肪酸を分泌して肌を弱酸性に保ってくれる。それが「弱酸性バリア(皮脂膜)」になり、体に雑菌やウイルスなどが入り込むのを防いでくれる。

◆悪玉菌

人間に害を及ぼす菌。おもに黄色ブドウ球菌のことを指す。肌の弱酸性バリアが弱まると活発になる。傷口を化膿させたり、角層を壊してカサカサにしてしまう。

◆日和見菌(八方美人菌)

人間にとって良い働きも、悪い働きをする菌。おもにアクネ菌のことを指す。皮脂をエサにしてグリセリンなどの天然保湿成分を作り出す。しかし、皮脂が過剰に分泌されて毛穴が詰まると、ニキビなどの炎症を起こす。

美肌になるためには、悪玉菌を殺菌・除菌すればいいのでは?と考えがち。しかし、殺菌しても悪玉菌だけをなくすことはできず、美肌菌まで殺してしまうことに。

「美肌菌が元気な状態であれば、悪玉菌は悪さができないので、美肌菌が元気になる状態を作るのがベストです。肌にいる常在菌のバランスは、人によって異なりますが、善玉菌しかいない肌や悪玉菌しかいない肌、というのは存在しません。善玉菌、悪玉菌、日和見菌がバランス良くいることが、肌トラブルのない美肌を作るのです」


「美肌菌」が減ってしまうNG習慣

◆過剰な洗顔

洗顔のしすぎによって、常在菌が過剰に洗い流されてしまう。

◆スキンケアアイテムの塗りすぎ

保湿は大切だけど、あれもこれもたくさん塗ればいいというわけではない。必要なものだけを選んで、適量を塗ろう。

◆睡眠不足

睡眠不足になると水分が足りなくなり、美肌菌がうまく活動できない状態に。

◆ストレス

自律神経の乱れは肌の常在菌に悪影響を及ぼす。

◆偏った食生活

常在菌が活動をするために皮脂は必須。皮脂を作るには動物性脂質が必要なので、ダイエットなどでお肉や魚を控えすぎると危険。

◆エアコンのつけっぱなし

乾燥し過ぎはNG。部屋の湿度を保つことが、常在菌のバランスを保つためには大切。

「肌トラブルを抱えている多くの方が、洗顔をしすぎていると思います。もちろん、メイクをしっかり落とすことは大切ですが、ダブル洗顔などをすることで大切な常在菌まで洗い流してしまっている可能性も。薄いメイクであれば乳液で拭き取る程度でもOKです。また、油分の強いスキンケアをしていなければ、朝の洗顔はぬるま湯で十分です」


「美肌菌」を育てるには?

1. 良質な睡眠をとる

早寝早起きを心がけて。

2. バランスの良い食事をとる

バランス良く栄養素を摂取することが大切。とくに下記の栄養素は、美肌菌の活動にも有効的なので、積極的に摂取して。

ビタミンA

細胞が成長するのに必要。ニンジンなどに含まれている。

・ビタミンC

タンパク質を生成するために不可欠。ブロッコリー、パプリカ、ズッキーニなどに多く含まれる。

ビタミンE

抗酸化作用がある。カボチャ、アーモンドなどに多く含まれる。

ビタミンB1、B2、B6

脂質の代謝に必要。豚肉やアボカドに多く含まれる。

「顔の常在菌バランスと腸内環境は深く関係しています。栄養補助としてサプリ等に頼るのも一手ですが、やはりバランス良く食事をして、食べ物から栄養を摂ることが大切です。また、塩分過多は血流に関係し、肌に影響を与えるので、摂りすぎには気をつけましょう」

3. 適度な運動をする

汗をかくことはとても大切。寝る前にストレッチやヨガなど、軽い運動をするのがおすすめ。

4. 汗を放置しない

汗をかくのは重要だけど、放置はNG。汗をかいたらすぐにタオルなどで拭おう。

「最近はマスクを長時間つける機会が多いですよね。マスクの中は蒸れやすいので、こまめにずらして換気したり、汗を拭ってあげましょう」

5. 紫外線対策をする

日焼けは美肌作りのためには絶対にNG。しっかりとUVケアを行って。

「紫外線はとても殺菌作用が高いので、日焼け止めを塗っていたとしても、直射日光は避けたいところ」

6. ストレスを溜めない

ストレスは肌の常在菌バランスやシミの生成に多大なる影響を与える。

「自分が毎日、いかに心地よく過ごせるかどうかは、肌に大きな影響を与えます。お気に入りの香りを取り入れたり、運動をするときに好きなウエアを着るなど、ちょっとしたことで自分をゴキゲンにして」

7. 肌に触れるものは清潔に保つ

枕カバーやタオルなどは雑菌が繁殖しやすいので、常に清潔に保つことが大切。また、ファンデーションのスポンジやブラシもこまめに洗って。コロナ禍の生活で必須のマスクも、毎日清潔なものと交換して。


 美肌は一日にしてならず

「肌は外的要因(スキンケアなど)でも変わりますが、生活習慣の改善やインナーケアがとても大切です。まずは自分の生活習慣を見直して、改善ポイントを見つけてみて。肌はそのものは、約40日くらいで生まれ変わります。焦らず、ゆっくり美肌作りを目指しましょう!」

 

 

 

 

参考:(2021/5/9 Yahoo!ニュース掲載)https://news.yahoo.co.jp/articles/ee68606363858876a68610ec09644372e785c42d
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee68606363858876a68610ec09644372e785c42d

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