フィトンチッドの効果(抗菌・防虫)
お寿司屋さんの暖簾をくぐってみましょう。
お客様に握った寿司をのせる飯台には「ヒノキ」が使われています。ヒノキにはカンファー、α-ピネン、リモネン、カジノールなどテルペン類の成分が多く含まれており、これらの相乗効果により抗菌作用が働きます。
さて寿司ネタを入れたガラスケースのなかには「椹(サワラ)」の葉が置かれています。これは見栄えをよくするだけではありません。サワラに含まれている成分はピシェフェリン酸で、この物質は強い酸化防止作用を持っています。
お寿司を握る時には「ワサビ」をきかせますね。お刺身を食べる時にも使います。ワサビの香りには、アリルイソチオシアネートという舌を噛みそうな名前の成分があり、強力な抗菌作用があります。
お寿司を食べる合間に必ずといってよいほど「お茶」を飲むお思います。このお茶にはカテキンという成分が含まれていて、この成分にも抗菌作用があります。
もう一つお寿司を食べる合間に欠かせないのが「ショウガ」、通常ガリです。ショウガにはゲラニルアセテートという成分があり、やはり抗菌作用が働いています。変化しやすいお寿司の食材を守るために、実にたくさんのフィトンチッド成分が活かされている事がわかりますね。
