株式会社 シーメイダ

腸内フローラとフィトンチッド

【 富山医科薬科大学 生化学・腸内細菌学 名誉教授 小橋恭一先生の見解 】

nk細胞とフィトンチッド

--腸内細菌のバランスが崩れると便やおならが臭くなると言われます。また、中高年になると、加齢臭が出て「おじん臭い」などと言われますが、これを解消するのにはどんなことが必要なのでしょう?
【小橋】口腔内環境にしろ、腸内環境にしろ、抗生剤や化学薬品(医薬品)をむやみに使いすぎたり、超清潔志向が菌叢のバランスを欠いてしまって、結局、宿主の役に立たないだけではなく、悪い結果を招いてしまっています。
その結果、おならが異臭を放つ、体臭が強くなるということに結びつくのではないでしょうか。これでは本末転倒ですね。そういう極端な場合は別にしても、普通の生活でも年を重ねてくると(図2)に示すように腸内細菌のフローラが変わってきます。悪臭を発する張本人のように言われるウェルシュ菌は加齢とともに増加します。 また、同年齢でも健康者より病人の方が多いのです。 こんな目に見えないバクテリアの変化が悪臭をつくる、ひいては病気を招くということになります。

免疫能の変化

--フィトンチッド入りキャンディを摂取すると、口腔内アンモニア産生菌(嫌気性菌)の抑制効果についての報告がありましたが、それを日常的に摂取すると便臭や、おなら臭が改善されたということでした。これはどのように考えたらよいのでしょう。
【小橋】私の研究領域である腸内でのことで言いますと、一般に腸内環境を整えるために、プロバイオティクスとして乳酸菌、ビフィズス菌の入ったヨーグルト等を取ることが最近大変はやっているようです。
しかし、これには私は疑問を持っています。 総数で100兆個と言われるところに数十億個程度の菌を送っても本質的な解決にはなり得ないことは自明であり、繰り返し行っても本質的な改善はなかなか望めないでしょう。 そこで、腸内フローラ(菌叢)を改善するのに、大自然、森の発想が必要であると思います。(低分子のガス成分の集まりである)フィトンチッドを適度に体内に入れることは、"森の環境に細胞を置く"のと同じことなります。
先程の青木ヶ原の話と結び付きますが、フィトンチッドは菌叢を変化させるのです。そこに、バクテリアの餌になる食物繊維(dietary fiber)があれば、"細菌叢"がそれに見合うようにその状態を維持するでしょうね。その結果、便臭、おなら臭が改善されると考えられます。一般的に言うプロバイオティクスとは違いますが、これは"フローラの若返り"の結果ですね。

ヨーグルトよりフィトンチッド

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